浮かんだり沈んだり遊んだり籠もったり

2021-01-01から1年間の記事一覧

そして人生は続く

年末ということで事あるごとに来年の抱負などを聞かれるものの、猫だったらとうに化け猫になっているお年頃、正直言ってもう自分に善処を望んでも望み損という境地なので、気分は無。今年の反省なし、来年の目標なし。強いて言うならば、今年は歯医者にあま…

attribute

自分のアトリビュート(持物)は何か?と言う話をしていた。アトリビュートとは描かれている人物が誰なのかを明らかにする為のアイテムのことで、聖ペテロであれば雄鶏や鍵、洗礼者ヨハネは十字架の形をした杖、白馬に跨るのは聖ゲオルギス、ポセイドンであ…

Elles se rendent pas compte

最近、というか11月に入ってからは三叉神経痛の発作と戦う日々。戦うといっても完全に負け試合。一回の持続時間は短いけれど、頬の内側を火であぶられるような激痛が頻繁に起きると、なんかもう世を呪うというかやり場のない怒りに襲われる感じで、この一か…

J’ai des frissons

寒い。季節に喧嘩を売られている。 男女ともに薄着で寒そうにしているしている人が好きで、その迂闊さと凍える首筋と冷えた指先に「もののあはれ」があると勝手に思っているので、恋やなにかを求めて歩く人は、ダウンなんぞ着てぬくぬくせずに薄物を風になび…

make a slip of the tongue

オクシモロンのカレー食べたいな、とワンクッション置いてからしか思い出せないコロナウイルス新変異型オミクロン株。もはや思いだせていないに等しい。というか覚えてない。感染力が強くワクチンの効果も不透明ということで、我が家は早々に年末の帰省を断…

my poor scribblings

私はバスが苦手だ。バスというか公共交通機関のすべてが苦手だ。乗り物酔いしやすいせいかもしれないし、閉所や人混みが怖いというメンタル的な部分があるかもしれない。自分がどれほど希望しても駅と駅の間など決して降りられない時間があるというのがプレ…

この世で一番美しく一番悲しい景色

ギョーム・ドパルデューが亡くなってもう13年。もともとは彼の父親であるジェラール・ドパルデューが好きで観た「めぐりあう朝」で父子共演していたのがきっかけで彼を知った。親の七光りとは違う、暗く鈍く輝く魅力が彼にはあったように思う。まるで得体の…

くれなずめ

夕刻になると近くの高校から和太鼓部の練習の音が聞こえてくる。毎日がお祭り気分。悪い意味で。 その音の大きさからか世界各国で神事に使用され、日本でも異界にまで届く音として、神隠しにあった子ども探す際に用いられたそうだ。そのせいか、どのせいか、…

Don’t trust over40

年齢を重ねて生きやすくなったと嘯いた翌日、毛足の長い濃紺の絨毯をひいたリビングの床に置いた黒のファーバッグが同化してしまい探すのに手探りで20分という年は取りたくないものだ案件が発生し天を仰ぐ。神は私が調子づくことを決してお許しにならない。 …

不定愁訴

身体のいろいろな部分の調子が悪い。具体的に言うと、左肩が上がらないし右親指が痛くて力が入らないし胃が重いし肋骨当たりに違和感があるしそれに気持ちが何より落ち着かない、などなど。 これらを一度に医師に訴えたところで、先生の向かって左目に「ねん…